デザインで社会が変えられるか。

こんな大きなテーマを会社のコンセプトにして、よくまあ大風呂敷を広げたものだと
思う人も多くいると思います。実際問題できるかといえば???が続くように
思えることのほうが今はむしろ多いのかもしれないですが、
Act Social By Designというキーワードを思いついたとき、
これは目標である以上にアティチュード、
つまり態度というか、そうありたいという願いというか
そういう思いが強かったのです。
地球温暖化が叫ばれてもう何年かたっています(何年前からこの事象
が地球の危機ととらえられ始めたのかはよくわかりませんが)が、
曖昧な記憶を思い起こすと
「牛がげっぷをしたら、地球の気温が上がる?!」というような
おもしろおかしいバラエティ番組のネタのような扱いを
されていた時期があったと思います。
そのときに誰が今の世界の状況を予想できたでしょうか。
もちろん科学者たちはよくわかっていたかもしれませんが、
一般人でそのように思う人はほとんどいなかったのではないでしょうか。

デザインで社会が変えられるかということを、
具体例をあげて、できるできないなどと
とやかくいうことに本質があるのではなく、
この社会をもっとよくしていきたい、
と強く思うことが結果的に社会の変化を促していくのではないでしょうか。
とはいえそれぞれできることは違います。
そして僕は僕にできることとしてデザインというものがあります。
であるならば、それをつかっていこうと
自然に思うようになっていったわけです。